子供の未来に影響する親権問題


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父親が親権を取れない理由とは

父親が親権を取れる確率は母親よりも少ない

親権は放棄できるのか

離婚時に子供の親権をどちらの親が取るかを決めますが、父親が親権を取れる確率は母親よりも少ないです。
話し合いで親権者が決まらない場合には、家庭裁判所の離婚訴訟の際に親権を争うことになるでしょう。
建前上は、訴訟の前に調停で話し合うわけですが、親権の問題はお互いに歩み寄って円満に解決することができませんから、話し合いで決まらないときは、結局、訴訟の場で裁判官の判決により決められることになってしまうのです。
しかし、裁判所の判断に持ち込まれた場合、父親が子供の親権を取れるケースは少なく、大半は母親が親権者となっています。
父親が親権を取れたケースでは、親権を母親と争った結果ではなく、母親側から子供の親権を拒否した場合が多いとされているため、ほとんどの場合は母親が親権者となるのが日本の現状です。
父親が親権を取れない理由は、子供は母親が育てるべきだという母性優先の考えによるものです。
もちろん育児については父親も母親と同様の責任を担わなければなりませんが、離婚に伴いどちらか一方に決めなければならないとするならば、母親に育てられるのが子供の幸せにつながるからです。
そのため特に子供の乳幼児期にあっては父親が親権を取ることが難しいのです。

父親が親権者になるのが難しいもう一つの理由

親権の放棄が認められないことがある

また多くの場合、離婚が決まるまでに子供の面倒を見ていたのは主に母親であるという場合が圧倒的多数だというのも父親が親権を取れない理由として挙げられます。
これまで母親が育児をしてきた実績と、子供が健全に育っているという現状から親権者は母親が適切だとされます。
特に夫婦関係が険悪になってくると、母親が子供を連れて家を出て別居生活を始めるのが通例です。
従って、子供は母親にとって都合の良い保育園や幼稚園、母親の住居の学区域内の小中学校に通うことになるわけで、それを親権者は父親としてしまうと、転居を余儀なくされることはもちろん、転園、転校をして、せっかく馴染んだ友達、先生と引き離されてしまうことになってしまうのです。
そのような事態は避けるべきだからです。
父親が親権者となるのが困難な理由は前述したとおりです。
ということは、前述した理由が、わが子の場合当てはまらないと主張し、その主張が認められれば父親として親権者となることが認められるわけです。
つまり母親は育児放棄をしていた、虐待をしていた、食事も満足に与えていなかった、母親が家を出るときに子供を置いて行ってしまった、現在も自分が専ら育児を担っているなどという事情です。
ただ母親の虐待などが事実だとすると、それに手をこまねいて具体的な対応を怠っていた父親としての責任も問われることになりますし、難しいところではあります。
それでも実際、そのような事実があるのであれば、毅然と自らが親権者となることが望ましいと主張することこそが子供の利益に叶うわけです。
このような例外的なケースにあっては、父親の立場としても親権の主張を諦める必要はありませんし、法律事務所などの専門家に相談してみてはいかがでしょうか。